クローズ就労で「クビ」におびえるあなたへ。私を救ってくれた「300日」とB型作業所

クローズ就労で「クビ」におびえるあなたへ。私を救ってくれた「300日」とB型作業所 病気・障害

「明日、呼び出されてクビになったらどうしよう」

ミスをするたび、クビの恐怖に震える毎日。
その気持ち、痛いほど分かります。私自身も、障害を隠して働く「クローズ就労」をしていましたから。

でも、限界が訪れ、 逃げるように退職。そしてひきこもりに。
「逃げ出した自分は、もう人生終わり」そう本気で悩みました。

でも、結果的には大丈夫でした。退職後に活用した「障害者手帳」のおかげで、通常より遥かに長い「300日分(※)」の失業手当をもらえたからです。

法律は、意外と弱者の味方です。会社にしがみつかなくても、クビにおびえなくても生きていける「逃げ道」は、必ずあります。

クローズ就労の限界に震えていた当時の私に教えたい、泥臭いけれど確実な生存法を共有します。

※給付日数は年齢や被保険者期間等の条件により異なります(後述)。

まず知ってほしい。「クローズ就労=バレたらクビ」ではない

まず知ってほしい。「クローズ就労=バレたらクビ」ではない

「隠していたことがバレたら、懲戒解雇?」
「仕事が遅いから、明日クビ?」

そんな不安で、押しつぶされそうになっていませんか。

安心してください。日本の法律において、正社員をクビにするハードルは異常なほど高いです。

解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。

引用:労働契約法 第三章 第十六条 | e-Gov 法令検索

そう簡単に「クビ」は認められない

会社側が「能力不足だからクビ」と法的に認めてもらうには、これだけのプロセスが必要です。

  • 何度も注意・指導をした証拠があるか?
  • 配置転換や研修など、改善のチャンスを与えたか?
  • それでも改善の見込みがないと客観的に証明できるか?

これらを無視したクビ宣告は、ほとんどが「不当解雇」として無効になります。

試用期間中や重大な規律違反は別ですが、単に「ミスが多い」「クローズ就労だった(障害があった)」という理由だけで、即座に生活の糧を奪うなんてことはできません。

会社にとって、正社員のクビは「無理ゲー」に近いのです。

クローズ就労は「経歴詐称」になる?

「面接で言わなかったのは詐称になる?」

これもよくある誤解です。

一般的に、「聞かれていないこと」を言わなかっただけなら、経歴詐称にはなりません。 

厚生労働省発表の「公正な採用選考の基本」や個人情報保護法においても、業務遂行に関係のないプライベートな病歴(要配慮個人情報)を企業が不必要に収集することは不適切とされています。

つまり、今の仕事ができる状態であれば、自分からわざわざ不利になる情報を申告する法的義務はないのです。

もちろん、以下のようなケースは別です。

  • 運転業務があるのに、てんかん発作を隠していた(業務に重大な支障がある)
  • 面接で「持病はありますか?」と具体的に聞かれて嘘をついた

業務ができているのであれば、過度に「犯罪者のような罪悪感」を持つ必要はありません。

クビを恐れて小さくなる必要はないのです。

参考:個人情報の保護に関する法律 第1章(総則) 第2条 第3項 | e-Gov 法令検索
個人情報の保護に関する法律 第4章(個人情報取扱事業者等の義務等) 第20条 第2項 | e-Gov 法令検索

それでも「クビにするぞ」と言われたら?

法律論は分かっても、現場で「お前なんかクビだ」と詰められるのは怖いですよね。

そんな時、クローズ就労のあなたを守る最強の武器は「記録」です。

  • いつ(日時)
  • どこで、誰から
  • どんな言葉で「クビ」をほのめかされたか(一言一句そのまま)

これを「業務日誌」としてメモしておくだけで、強力な証拠になります。

「録音」も、パワハラや不当なクビ予告の証拠として裁判で認められるケースが多いです。
(※SNS公開は絶対NG!あくまで弁護士に見せる用のお守りとして)

「今、この『クビ』という暴言はすべて証拠として残っている」

そう思うだけで、不思議と冷静になれますよ。

【体験談】クローズ就労で限界を迎えた私を救った「300日」の猶予

【体験談】クローズ就労で限界を迎えた私を救った「300日」の猶予

「会社いきたくない」

ある朝、体が動きませんでした。当時の私はクローズ就労(厳密には上層部だけにオープン)。「普通でいよう」といった過度なプレッシャーで、うつ病が悪化したのです。

私の場合、その時点でオープンに切り替えました。ですが、そこから予想もしていない出来事が起こります。

上司による陰湿ないじめが始まったのです。はっきり言って実質的な「クビきり」です。

戦う気力も沸かず、逃げるように退職してひきこもりに。
心も体もボロボロで、「なんてダメな人間なんだ」と自分を責め続けました。もちろん、すぐに次の仕事なんて考えられない。 でも、生活費はどうする?

そんな絶望の淵で、私の命綱となったのが「失業手当」でした。

それも、ただの手当ではありません。ある手続きをしたことで、「300日分」もの給付を受け取れたのです。

会社には「クローズ就労」、ハローワークには「オープン」

「会社に隠していたのに、失業保険の時だけ手帳を使っていいの? それでクビになった会社にバレない?」

そう思いますよね。

結論、全く問題ありません。
失業手当の条件を決めるのは、前の会社ではなくハローワーク(国)です。

退職後、ハローワークの窓口で「離職票」と一緒に「障害者手帳」を出すだけ。これだけで、クローズ就労だった会社での状況に関わらず「就職困難者」として認定されます。

300日あったから、クビのトラウマから再起できた

「就職困難者」に認定されると、給付日数が優遇されます。

私は以下の条件を満たしていたため、「300日(約10ヶ月)」の給付決定を受けました。

  1. 45歳未満であること
  2. 被保険者期間が1年以上あること

 (※条件によって90日〜360日と変わります。必ずハローワークで確認を!)

この期間は、遊ぶための時間ではありません。
「焦って次を決めて、またクビになる(辞める)」という悪循環を防ぐための時間です。

もし90日しかなかったら、またすぐにクローズ就労で無理をして、退職を繰り返していたかもしれません。

300日という長い猶予があったからこそ、しっかりと休んで心を回復し、次のステップへ進むことができたのです。

「一般企業でのクローズ就労」だけが正解じゃない。

「一般企業でのクローズ就労」だけが正解じゃない。

「クローズ就労で定年まで耐え抜くしかない」
「クビになったら終わりだ」

以前の私はそう思い込んでいましたが、間違いでした。

300日の期間を経て、私が選んだのは「B型作業所」、そして「Webライター」という道です。

どん底で出会った「リハビリの場」

体調が安定してきた頃、「就労継続支援B型事業所」を利用し始めました。

正直、最初は偏見がありました。「クビ同然で辞めた自分は、そこまで落ちたのか」なんて。

でも実際は、「無理をして『普通』を演じなくていい場所」でした。
短時間の作業、失敗しても「邪魔だ!迷惑だ!クビだ!」などと怒鳴られない環境。

この「リハビリ期間」が、クローズ就労で張り詰めた神経を解きほぐしてくれました。

そして「Webライター」へ

自信を取り戻した私が選んだ道は、在宅の「Webライター」です。

  • 満員電車に乗らなくていい
  • 人間関係のストレスは最小限
  • 自分の体調に合わせて働ける

会社員時代、クローズ就労で隠そうと必死だった「内向的な性格」や「繊細さ」。
それが、文章を書く仕事では「丁寧さ」や「共感力」という武器に変わりました。

会社を辞めた(クビになった)=人生の終わり、ではありません。

むしろ、枠が外れたことで、ようやく「自分に合った生き方」を見つけられたのです。

まとめ|クローズ就労でクビにおびえる毎日から、したたかな「準備」へ

まとめ|クローズ就労でクビにおびえる毎日から、したたかな「準備」へ

毎日「クビになるかも」と震えながらクローズ就労を続けるのは、もう終わりにしませんか。
あなたは無防備ではありません。

  • 即クビは難しい:法律の壁は厚いです。クビ宣告に怯えすぎないでください。
  • 300日の保険:在職中はクローズ就労でも、退職後に手帳を出せば守られます。
  • 逃げ道はある:一般企業だけがゴールじゃありません。

障害者手帳は、自分にレッテルを貼るものではなく、「いざという時に自分を守る最強のパスポート」です。机の奥にしまっておくだけでいい。

「これがあれば、最悪クビになっても1年はなんとかなる」

その事実を、お守りにしてください。

あなたの人生は、会社のためではなく、あなた自身のためにあるのですから。

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